「つくる」から「きめる」へ

最近、デザインやエンジニアリングの現場で「AIに仕事が奪われるのか」という議論が絶えない。しかし、この問い自体が少し本質からズレているのではないかと感じることがある。

個人的には、生き残りや価値を分けるのは「職種」ではなく、「意思決定に関与しているか」という一点に集約されていくのではないかと考えている。


「作業」は代替され、「決定」が残る

デザイナーであれエンジニアであれ、提示された要件に対して「作るだけ(=作業)」というスタンスの人間は、今後AIへと置き換わっていく可能性が高い。出力のスピードとバリエーションにおいて、人間がAIに勝てる見込みは極めて薄いからだ。

一方で、最後まで残るのは「意思決定をする人」である。

複数の選択肢の中から「なぜこれを選ぶのか」を定義し、責任を持って決める。このプロセスだけは、どれほど技術が進歩しても、当面は人間の領域として残り続けるはずだ。

「雰囲気」で決める人は、AIを使いこなせない

ただし、ここで注意すべき点がある。「なんとなく」や「雰囲気」で意思決定をしている人は、たとえ意思決定者のポジションにいたとしても淘汰される恐れがある。

なぜなら、意思決定のロジックを言語化できない人は、AIを正しく使いこなすことができないからだ。

AIを活用するということは、AIに対して「どのような情報を参照し、何と比較し、どの基準で判断すべきか」という指示(プロンプトや前提条件)を与えることと同義である。意思決定に必要なロジックを理解していない人間は、AIに適切な「評価軸」を与えることができない。

結果として、今後はすべての人が「ディレクター」という役割を帯びていくことになるだろう。デザインディレクター、あるいはエンジニアリングディレクターとして、AIという超高性能な実務者をどう動かし、どの方向に舵を切るかを決める存在が求められているのだ。


明日から、何を変えるべきか

「AIに負けないスキルを」と焦る必要はない。むしろ、これまで以上にその道の専門スキルを深めることが重要だ。ただし、その目的を「作業のため」から「より良い意思決定のため」へとシフトさせる必要がある。

具体的には、明日から以下の3つを意識することを提案したい。

  • 意思決定の知識と経験を積む 単に「つくる」だけでなく、それがビジネスやユーザーにどう影響するかまで踏み込んで考える。
  • 「決定の瞬間」を観察する チームのリーダーやクライアントが、何を基準に「GO」を出したのか。その思考のログを探ってみる。
  • 思考の軌跡を書き出す もし自分が「なんとなく」で選んでいると感じたら、その理由を無理やりにでも言語化する。ロジック化できない思考は、AI時代において武器にはなり得ない。

職種という看板が意味をなさなくなる時代。 最後に頼れるのは、自らが積み上げてきた「知識に基づいた決断力」だけになるかもしれない。

七夕ふりかえりを作ってみた

七夕だったので、ChatGPTに相談してふりかえり手法を作って貰ったところ、結構良い感じな手法ができた。何か特別な日に合わせたふりかえりをしてチームを盛り上げたいときに生成AIは便利。以下はほとんどChatGPTの提案そのまま。

七夕ふりかえり

七夕をモチーフにしたふりかえり手法は、短冊や願いごと、織姫と彦星の物語などの要素を活かすことで、チームの気持ちや未来への希望にフォーカスした、温かみのあるふりかえりにできます。


🌌 七夕ふりかえり ~願いごとのふりかえり~

概要:

短冊に願いをこめるように、チームのふりかえりも「未来への願い」「今ある感謝」「障害を越えていく力」に焦点を当てる方法です。


📝 ステップ:

1. 短冊タイム(5〜10分)

参加者全員に3枚の「短冊(メモ紙)」を配布。それぞれ以下のテーマで記入:

  • 🎋「かなった願いごと」  → スプリント中にうまくいったこと、嬉しかったこと

  • 🌠「これから叶えたい願いごと」  → 次のスプリントで実現したいこと、挑戦したいこと

  • ☁「星にたどりつけない理由」  → うまくいかなかったこと、障害・課題

2. 笹に飾ろう(15分)

  • 書いた短冊を模造紙に描いた「笹の絵」やホワイトボードに貼っていく。
  • 1人ずつ、書いた短冊を1つ〜全て読み上げながら貼る。
  • 他のメンバーは拍手・共感・簡単な質問を交えて対話。

3. 織姫と彦星になろう(15分)

  • 「かなった願い」と「これからの願い」をつなぐために、チームでできるアイデアを出し合う。
  • 「星にたどりつけない理由」は、どうすれば乗り越えられるかを一緒に考える。

※名前の由来: 「織姫(理想)」と「彦星(現実)」が年に一度、努力して出会うように、チームの理想と現実も歩み寄っていく時間。

4. 行動の短冊を結ぶ(10分)

  • 話し合いをもとに「次回スプリントで実行するアクションアイテム」を短冊に記入して「チームの笹」に飾る。

🎨 ちょっとした演出(任意)

  • 本物の笹や折り紙を用意すると雰囲気アップ
  • 和風BGM(尺八や琴など)を流す
  • ドレスコード:「浴衣OKの日」にしても楽しめる

🎯 目的と効果

要素 意図
願いを書く ポジティブな未来志向を持つ
成功と失敗を分けて考える 学びと改善が明確になる
飾る・共有する チームの一体感を高める
行動に落とし込む ふりかえりを「祈り」で終わらせず、次に活かす

やってみた感想

ちょっとした演出にもあるとおり、本物の笹や折り紙を用意できると盛り上がりそう。 「織姫(理想)」と「彦星(現実)」の比喩はそんな話だったっけ!?となった。 ブログを書いてて気づいたけど、天の川のモチーフをエッセンスとして取り入れられていなかった。 オンラインホワイトボードには短冊がなくて、付箋で実施するしかなかった。短冊機能が欲しい。 この手法というより、何か特別な日に合わせたふりかえりを作ってやってみるのは楽しいのでおススメ。

RSGT2025にスタッフとして参加してきた

RSGT2025にスタッフとして参加してきた。*1

2025.scrumgatheringtokyo.org

RSGTへの参加は2021年からになるので、オンライン&オンサイト含めてこれで5回目になる。 これまでは業務を3日間も空けられなかったので、全日参加することが出来なかった。 昨年、アジャイルを主務とする部署に異動したこと、ボランティアスタッフに今回なったことで 3日間どころかDay0の事前準備を含めて4日間、RSGTにどっぷり浸かることができた。

ボランティアスタッフになった

ボランティアスタッフに応募したのは、XP祭りのスタッフを以前からやっていて楽しかった経験があることと、そこでの出会いが自分にとってとても価値あるものになっていたからだ。 XP祭りスタッフで知り合ったやすがひらさんとは今でもXP会読会を続けている。 やすがひらさんが以前からRSGTボランティアスタッフをやっていて、やっぱりとても楽しそうに見えたからというのも理由として大きい。 初のRSGTボランティアスタッフだったので不安もかなりあったけれども、実行委員の方々をはじめ、皆さん優しく向かい入れてくれたおかげで、とても心地よく過ごすことが出来た。本当に感謝でいっぱいだ。

スタッフとして何をしていたかというと、荷物運びだったり、会場設営だったり、受付だったり、部屋付きの担当だったり、会場案内だったり、諸々だ。初めてということで、少しの気負いと緊張があったけれど、やれそうなことはとにかく何でもやってみようのスタンスでやってみた。 もう少し余裕を持てるようになりたいというのが今後の課題。

特に何もできることが見当たらない時間もあって、特にDay2以降の朝は何もなく受付近くで参加者の方に挨拶だけしていた。 同じく今回初めてのスタッフだったKatsuyaさんが懇親会の場で、「新さんの朝の挨拶から元気を貰えたから、自分も挨拶を頑張りました」という話をしていたけれど、自分も 全く同じだった。参加者の方にも元気が届けられていたらと思う。 Day3の最終日は、逆に見送りの挨拶をしていた。参加者の皆さんが笑顔で時には手を振りながらエスカレーターを降りていっていたのがとても印象的だった。

OSTへの参加

Day3はスタッフもOSTに参加可能だったので、積極的に気になるテーマに参加していってディスカッションしてきた。 実はDay3の現地参加も初めてだったので、何ともいきいきとしたあの場の空気を体験出来たのは今回の成果の一つになった。 OSTの歌がもう頭から離れない…

まきのさんがテーマ出ししてくれた「スクラムで開発したプロダクトを引き継ぐコツ、注意点」では、受託のアジャイル開発を終えて、他社に運用フェーズ以降を引き継ぐケースについて議論した。 引き継ぎに必要なドキュメントをどうするか、一緒にワークすることで引き継ぎしてはどうか、現在の設計内容だけでなく過去の判断やコンテキストやプロダクトへの思いをどう引き継ぐか、という議論を経て、引き継ぎという言葉は適切ではなく、新しいフェーズの立ち上げを共同で実施することを表す別の言葉を考えた方がよい、という結論に至ったのはとても面白かった。

他には、くまごろーさんがテーマ出ししてくれた「心理的安全性って結局どういうこと?」に参加した。 昨今、自分の会社でも心理的安全性が特に重要視されているが、本来の意味を真に理解して実態として機能しているかというと怪しい。 このテーマには学生の方も参加してくれていたのだが、そのおかげで心理的安全性について会社だけでなく学校の視点でも議論することが出来た。総合学習とか変わってきてはいるけれど、規律を重視する学校のような組織において心理的安全性の重要度はまだあまり高くなく、一方で社会に出ると急に求められるようになるのはしんどい。

ダイバーシティインクルージョン

ところで、RSGTは学生が参加しやすくするために学生向けの割安なチケットを提供している。 社会人になってから学生と接する機会はほぼ無かったので、アジャイルスクラムという共通の話題を通して交流できることはとても貴重だと思う。 RSGT2025ではその他にも聴覚障がい者向けに手話通訳者と文字起こしの対応を行なっていた。海外からの参加者のために通訳の対応も実施している。 Day1のナイトセッションでは「みんなが参加しやすいコミュニティとは?を考える」も聴講していたのだけれども、ここではWomen in Agile という取り組みを通じて、コミュニティにおけるダイバーシティインクルージョンのディスカッションがされていた。 自分自身としては、例えば性差等によらず個人それぞれを尊重して向き合うことに注意しているつもりだけど、気づいていないバリアがまだまだあることに気付かされたし、OSTの例のように、みんなが参加しやすくなることでより豊かになることも実感出来たので、ダイバーシティインクルージョンに関する理解が体験としても少し進んだように思う。 こうした取り組みを続けているRSGTと実行委員の方々はすごい。

クロージングキーノート

本間さんのクロージングキーノートは熱かった。RSGTのOSTをご覧になられて、ワイガヤはここにあったとおっしゃってくれた。つまりはRSGTのOSTを通して今でもワイガヤを体感として学べているということであり、時を超えて引き継がれているということだ。また、プロダクトそのものではなくそのプロダクトが実現する世界を作る、夢を持って開発に取り組む、ということの大切さを学んだ。本間さんのワイガヤ本はKindle版をその場で即購入してしまった。 Amazon.co.jp: ホンダ流のワイガヤのすすめ 大ヒットはいつも偶然のひとことから生まれる : 本間日義: 本

ちなみに、全てのセッションを見たわけではないのだけれど、個人的なRSGT2025ベストセッションは原田夫妻による「保育士チームが実践している連続的・多面的な観察を共有するためのふりかえり」だ。現地で部屋付きスタッフをしながら聴講していたのだけども、Q&Aも含めて学びが多く、心が動かされた。自分の子供たちも保育園でお世話になった/なっているというのも大きいかもしれない。観察は楽しい。

色々な方との会話

漏れていたらごめんなさいなのだけれども、色々な方と再会やはじめましてのご挨拶をすることが出来た。 記憶力が乏しいので、未来の自分に向けたメモとしてもざっと書いておく。

RSGT2022以来の再会となるAki.mさん、今後一緒に神奈川を盛り上げていくお話しをさせて貰った正義さんとnambuさん、XP会読会に毎回参加してくれている加藤さん、新潟に行く約束をしたじゅんぺーさん、経験主義Tシャツをくれた長沢さん、品質関連で今後もお世話になる永田さん、CoEやメカアジャイルでつながるひのうえさんと清水さん、実は近くの業界におりお会いしたかった西内さん、後からだけどしっかり認識することができたMark Wardさん、自分のことを覚えてくれていたえわさん、PdM/POの講演が最高だった焼肉仲間のぼのたけさん、最近仕事でもお会いするびばさん。 自分が口下手なので大盛りあがりというわけではないけれど、毎年会いたい人が増えていることも嬉しい。

つよつよの方々は連日のように夜遅くまで飲み会に参加して、翌日(というか当日)もRSGTに参加しているから体力が化け物だ。 イベントが0次会で夜の飲み会から本番で1次会だ、ということを言っていた方もいた。 家庭もあるからつよつよの方々ほどには参加できないけれども、次回はもうちょっと楽しみたい。事前に家庭との相談が必要だ。

おわりに

全日参加できたことも大きいけれども、スタッフだからこそ、これまでで一番RSGTを楽しむことが出来た。 何日目だったか受付で座っていたときに、こばせさんから「kuroさんすごい笑顔ですね」と言われたのが記憶に残っている。 そんなに顔に出る方じゃないと思っているのだけれども。 スタッフ内のチャットやレシーバーでなされる会話はどれもこれもリスペクトに溢れていて、尊いなあとただただ感心していた。 スクラムの価値基準の中でもRespectは特に大事。スタッフに応募したことに関してはCourageを発揮できたかもしれない。

色々丁寧に教えてくださったスタッフの方々、どうもありがとうございました。 また、御茶ノ水ソラシティの方々にも感謝です。

次回は羽田。 今度は海外の方とももっと話が出来るようになっていたいなあ。

*1:今年から文体をである調に変えてみたところ、こっちの方が書き易いことがわかった

ふりかえりに対する向き合い方

はじめに

こんにちは、kuroです。

毎年恒例「ふりかえり Advent Calendar 2024」の16日目です。 adventar.org

今年、社内のアジャイルコーチになりまして、ふりかえり手法についても教える機会が増えてきました。 コーチ内でも色々なふりかえり手法を学んでいるのですが、先日は焼肉レトロスペクティブを試して貰いました。 メタファーの力はやはり偉大です。そこから派生して、焼肉以外でも共感し易い別のもので手法を作れそうという話にもなりまして、また別の機会で紹介するかもしれません。

よく受ける相談

さて、コーチ先の方々から 「KPTしかやったことがなくて、何か他に手法はないですか?」 みたいな相談を受けることがあります。おそらく定番の相談内容ではないでしょうか。

大体、そういう時に私はふりかえりカタログを紹介してます。 同じ手法を継続することで変化を見つけていくのも興味深いのですが、私は色々試す方が好きですね。

speakerdeck.com

qiita.com

色々な手法があるので、参考にしてみてくださいと言うと 「色々あり過ぎて、どれをやったら良いのか迷ってしまいます。オススメの手法はありますか?」 といった返答が来る場合もあります。なるほどー。

「どんなふりかえりがしたいですか?」

大体聞き返しちゃいます。 もちろん、自分の好みの手法はありますけども、今自分たちが何に焦点を当てて話をしたいか?は自分たちでしか分からないから。 ふりかえり手法は、利用しやすいようにフレームワーク化したり、メタファーの力を借りたりしているけども、本質的には自分たちへの問いだと思っています。 無理に自分たちにあった手法を探さなくても良いのだよ。

KPTだってもっと自由にできる

KPTをお気持ちから始めてみたり、感謝を追加したり、と色々工夫をしているチームを見かけます。 型を自分たちに合わせて拡張するところが素敵。 また、別のチームはKPTのままKeepで感謝をメンバーに伝えていました。 そうなんですよね、KPTだってKeep/Problem/Tryの中でもっと自由に色々な話ができる。 何ならふりかえりと言っても、過去のことだけじゃなく、未来のことを話したって構わないのだから。

構えずもっと気楽にいこう

「私たちのふりかえりの仕方って合ってますか?」

正解なんてないからそんなに構えなくても大丈夫。 もっと良くなりそうな工夫だったり、姿勢だったりはアドバイスするかもしれないけれど。 定期的に立ち止まって、自分たちが話したい内容を話す、そしてまた歩き出すための勇気を得る。 そんな感じで自分はやってきたから、もっと気楽にいこう。

おわりに

私のふりかえりに対する向き合い方についてでした。 皆さんも良いふりかえりライフを!

A-CSM研修を受講しました。

はじめに

こんにちは、kuroです。

スクラムマスター Advent Calendar 2023」の20日目です。 この記事では2023年に受講したA-CSM研修について書いています。

adventar.org

A-CSM?

A-CSM(Advanced Certified Scrum Master)は、CSMとCSP-SMの中間に位置する資格であり、受講にあたっては以下の要件が示されています。

  • スクラムマスターの役割に特化した実務経験が少なくとも1年以上あること(過去5年以内にスクラムアライアンスのプロフィールに記録されていること)
  • スクラムアライアンスのアクティブな認定スクラムマスター(CSM)資格を持っていること。

幸い、いずれも問題ありませんでしたので、研修を受講して、無事A-CSM資格を取得することができました。 ワタシ、スクラムのことホンノチョットワカル。

受講したA-CSMのトレーナーは、書籍「The Great ScrumMaster (邦訳 ScrumMaster the Book)」の著者であるZuzi Sochovaさん。ScrumMaster the Bookも読んでとても共感できる内容だったので、あのZuziのトレーニングを受講できるならと申し込んだわけです。

www.jp.agilergo.com

ScrumMasterWay

Zuziが提唱しているユニークなコンセプトとして、ScrumMasterWay(スクラムマスターの道)があります。

scrummasterway.com

ScrumMasterWayは、スクラムで卓越した成果を収める方法、グレートスクラムマスターになるための方法を示しています。 ScrumMasterWayには4つのコア要素(メタスキル、学習、心理、リーダーシップ)と3つのレベル(私のチーム、人間関係、システム全体)があります。特に、コア要素の一つであるメタスキルがとても参考になるのですが、A-CSM研修では、研修中に特に意識するメタスキルを各人で選択するよう指示があり、遊び心(Playfullness)と悩みましたが、この機会に色々と興味を持って学びたいという思いから好奇心(Curiosity)を選択しました。

どんなトレーニングだったか?

スクラムマスターとしての基礎は当然身につけた前提のトレーニングとなっていますが、とにかく一緒に受講した方々とのディスカッション時間が多かったです。Zuziの話を聞いていた時間よりも受講生との時間の方がおそらく長かった。Zuziから提示されたテーマについて受講生同士でディスカッションをしたり、ロールプレイングしたり、コーチングの練習をしたり、とグループワークが主体でまさにトレーニングという感じです。

個人的には座学でずっと話を聞いているよりも、こうした実践型のトレーニングの方がありがたく、一緒に受講したグループメンバーからの刺激もあって、スクラムに関する理解がぐっと上がりました。また、グレートスクラムマスターへの道のりはまだまだ遠いなあとも思い知らされました。とにかく知識も練習もまだまだ足らない。

一緒に研修を受講したメンバーと後日集まってふりかえりを実施しているので、良かったらHaradaさんのブログも読んでみてくださいー。

agile.hatenadiary.com

スクラムマスターとしての最近の自分の役割

A-CSM研修をわざわざ受講した身でありながら、実は仕事で特にスクラムチームに所属しているわけではなく、もっぱら自分自身はスクラムではない方法でシステム開発を行なっています。また一方では、組織に対するアジャイル導入の推進やスクラムチームの支援も担当し、ScrumMasterWayでいうところのレベル2(人間関係)やレベル3:(システム全体)の方にフォーカスをあてています。アジャイルの価値を組織レベルに引き上げることの難易度を日々感じており、そういう役割においても、今回のA-CSM研修はエグゼクティブ向けを想定したワーク等があって有意義でした。

おわりに

CSM研修を受ける前は、CSMを取れば一人前だと思っていました。A-CSM研修を受ける前は、A-CSMを取ればさすがに一人前になるだろうと思っていました。 しかしながら実際は、知れば知るほど長い道のりであることがわかり、まだまだ歩み始めたばかりであることを痛感するばかりです。。学びは続いていきます。

オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな・・・このはてしなく遠いスクラムマスター坂をよ・・・

(次回作にご期待ください)

2023年のふりかえりに関係する出来事をふりかえる

はじめに

こんにちは、kuroです。

「ふりかえり Advent Calendar 2023」の13日目です。 X(旧Twitter)とブログが社内で少しバレ始めて変なことを最近書きづらくなってきました。 さて、この記事では2023年のふりかえりに関係する私の出来事をふりかえりたいと思います。

adventar.org

びばさんに講演してもらった

まずは何よりもこれです。本Advent Calendarの作成者であり、私のふりかえりの師匠であるびばさんに社内講演を実施していただきました!引っ張りだこでご多忙なところありがとうございました。Miroを使った社内では他にない形式の講演だったのでとても新鮮でした。

アジャイルの実績を作って推進担当になり、種を蒔きながら機会を伺って根回しをしてと、ここまで来るのにとても長かった…実は講演を企画したいと2020年に思ってから三年越しの実現でした。石の上にも三年ですね。

kurogi-s.hatenablog.com

永和システムマネジメントにお邪魔した

仕事で永和システムマネジメントにお邪魔しました。福井県を訪れたのもの初めてでした。 そこで、これだけKPT!の書籍やKPTAで有名な天野勝(あまぴょん)さんにお会いすることが出来ました。KPTAは社内でも使っている人がよくいます。Tryだけだと実施しないままになることが多いところ、Actionにまで落とすことで実際に行動に移すことが出来るという点が特徴です。

www.agile-studio.jp

永和システムマネジメントの皆さんはさすがファシリテーションスキルが高く感銘を受けました。付箋の使い方として、他と区別するために色を変えるのではなく45度傾けるのは新鮮なアイデアでした(その手があったか〜)。あとヨーロッパ軒のソースカツ丼が美味でした。是非また行きたい!

新人研修でふりかえりを語った

社内のアジャイル研修は少し前からご協力させて頂いているのですが、今年から部署の新人向けにもアジャイルの研修を始めまして、ふりかえりの大切さを語りました。t_wadaさんも「文化を根付かせる王道は新人教育」だと仰っていたので実践しようと考えたわけです。初めての取り組みで不安もありましたが、研修後のアンケートは上々だったので嬉しかったです。結果は数年経たないと分からないですが、来年再来年も機会を貰えるようなら続けていきたいです。新人の皆さん、活躍期待してますよ!

www.publickey1.jp

初めて顧客とふりかえりを実施した

これはここ最近の出来事。まだまだ乗り越えなければいけない壁が多く、私のアジャイルは社内が主戦場となっているのですけども、訳あって顧客との協働の場をファシリテーションする機会に恵まれたたため、タイムスケジュールの最後にふりかえりの時間を用意しました。顧客との振り返り(あえて漢字)といえば、そのほとんどがこちらの失敗に対する反省・分析・再発防止策の報告ばかりだったわけですが、この場では改善したいことと良かったこともお互いで共有することができ、ついにここまで来たか〜と感慨深いものがありました。 まだまだ機会はありそうなので、出し惜しみせずやっていきます。

おわりに

Fearless Changeに「勢いの持続」というパターンがあります。

たとえ向かい風にあっても、勢いを持続させ続けよう。失敗しても諦めずに挑戦し続ける人、前向きに何かをやり続ける人は、きっとことを成し遂げるだろう。

庭を育てるとき、ただ地面に種をなげつけて、これでおしまい。というわけにはいかない。水をまき、肥料を与え、雑草を取り除く必要がある。

自分もひょっとしたら最初の1年で辞めてしまったかもしれません。歩みは大分遅かったけれども、自分にとって持続可能なペースでやって来たから、ようやく少し収穫できるようになってきたかも。これからもふりかえり道を歩む一人として持続可能なペースで継続できればと思います。

皆さんも良いふりかえりライフを!

継続的に思考を言語化することの大切さ

はじめに

こんにちは、kuroです。

「ふりかえり Advent Calendar 2022」の14日目です。

adventar.org

最後のブログ記事が昨年のアドベントカレンダーだったので、アドベントカレンダーのためのブログになりつつある… 何について書こうかなとあれこれ考えていましたが、組織でふりかえりを広めていっている一方で、自分自身のふりかえりの時間を取れていなかったなあと思い返していました。今回は自分自身のふりかえり、つまり内省について少し考えを巡らせようと思います。

内省ってどうやるの?

日記・日報を書いてみたり、ふりかえり手法を一人でやってみたり、誰かに1on1して貰ったり、自然の中で美味しいコーヒーでも飲みながら物思いに耽ってみたり、と人それぞれやりやすい方法があるかなーと思います。ふりかえりするぞ!と構えるよりも、なるべくリラックスしながら、他に邪魔されない環境を用意するのが効果的ですね。お寺で坐禅とかもいいかもしれない。

最近のことしか思い出せない…

人間、すぐに思い出せるのは直近のことだけで昔のことはそんなに覚えていないのです。なので、内省しようと思っても思い出すきっかけがないと思考が深まらないんですね。時系列でとかトピックを連鎖的に紡ぐことで多少は補うこともできますが、やはり過去のイベントや考えたこと、感じたことは、その時々に残していくのが良いと思います。残したものを見ながら、思い出して、更に深く考えてみる、というプロセスが効果的な内省を支援してくれます。そして気づく、ブログも書けていないけど今年は読み返すツイートもあんまり無い。。

言葉に変換していく試み

言葉に出来ない感情も大事ですが、やはり内省にとっては言語化するというのが一つ大事なポイントだと思っています。言語化するメリットとしては、思考を自分の中で整理できる、読み返すことができる、時間軸を超えて再利用できる、誰かに共有できる、等々があります。感情自体や感情の根っこの理由を言語化したり、失敗・成功した物事に対して具体から抽象へ言語化してみたり、言葉にすることで自分自分の知らなかった一面を知ったり、新しい発見に出会うこともあります。

物思いにふけるだけでも頭の整理にはなりますが、手を動かして言葉に書き表すことが最も効果的だと私は考えています。よく色の名前が例に挙げられますが、言語化にあたっては言葉のグラデーションを広げるためのインプットも大切ですね。

おわりに

今年は内省について考えをまとめてみました。この記事自体も内省です。 思考を言語化する、またそれを継続的に実施していくことで、どんどん楽しくふりかえり出来るようになりますよ! イベント毎の記録を残すのは個人的にはTwitterがオススメですが、日記でもなんでも良いと思います。

皆さんも良いふりかえりライフを!