A-CSM研修を受講しました。
はじめに
こんにちは、kuroです。
「スクラムマスター Advent Calendar 2023」の20日目です。 この記事では2023年に受講したA-CSM研修について書いています。
A-CSM?
A-CSM(Advanced Certified Scrum Master)は、CSMとCSP-SMの中間に位置する資格であり、受講にあたっては以下の要件が示されています。
- スクラムマスターの役割に特化した実務経験が少なくとも1年以上あること(過去5年以内にスクラムアライアンスのプロフィールに記録されていること)
- スクラムアライアンスのアクティブな認定スクラムマスター(CSM)資格を持っていること。
幸い、いずれも問題ありませんでしたので、研修を受講して、無事A-CSM資格を取得することができました。 ワタシ、スクラムのことホンノチョットワカル。
スクラムホンノチョットワカル pic.twitter.com/Z9TFUgvl67
— kuro (@kurogi_s) 2023年9月14日
受講したA-CSMのトレーナーは、書籍「The Great ScrumMaster (邦訳 ScrumMaster the Book)」の著者であるZuzi Sochovaさん。ScrumMaster the Bookも読んでとても共感できる内容だったので、あのZuziのトレーニングを受講できるならと申し込んだわけです。
ScrumMasterWay
Zuziが提唱しているユニークなコンセプトとして、ScrumMasterWay(スクラムマスターの道)があります。
ScrumMasterWayは、スクラムで卓越した成果を収める方法、グレートスクラムマスターになるための方法を示しています。 ScrumMasterWayには4つのコア要素(メタスキル、学習、心理、リーダーシップ)と3つのレベル(私のチーム、人間関係、システム全体)があります。特に、コア要素の一つであるメタスキルがとても参考になるのですが、A-CSM研修では、研修中に特に意識するメタスキルを各人で選択するよう指示があり、遊び心(Playfullness)と悩みましたが、この機会に色々と興味を持って学びたいという思いから好奇心(Curiosity)を選択しました。
どんなトレーニングだったか?
スクラムマスターとしての基礎は当然身につけた前提のトレーニングとなっていますが、とにかく一緒に受講した方々とのディスカッション時間が多かったです。Zuziの話を聞いていた時間よりも受講生との時間の方がおそらく長かった。Zuziから提示されたテーマについて受講生同士でディスカッションをしたり、ロールプレイングしたり、コーチングの練習をしたり、とグループワークが主体でまさにトレーニングという感じです。
個人的には座学でずっと話を聞いているよりも、こうした実践型のトレーニングの方がありがたく、一緒に受講したグループメンバーからの刺激もあって、スクラムに関する理解がぐっと上がりました。また、グレートスクラムマスターへの道のりはまだまだ遠いなあとも思い知らされました。とにかく知識も練習もまだまだ足らない。
一緒に研修を受講したメンバーと後日集まってふりかえりを実施しているので、良かったらHaradaさんのブログも読んでみてくださいー。
スクラムマスターとしての最近の自分の役割
A-CSM研修をわざわざ受講した身でありながら、実は仕事で特にスクラムチームに所属しているわけではなく、もっぱら自分自身はスクラムではない方法でシステム開発を行なっています。また一方では、組織に対するアジャイル導入の推進やスクラムチームの支援も担当し、ScrumMasterWayでいうところのレベル2(人間関係)やレベル3:(システム全体)の方にフォーカスをあてています。アジャイルの価値を組織レベルに引き上げることの難易度を日々感じており、そういう役割においても、今回のA-CSM研修はエグゼクティブ向けを想定したワーク等があって有意義でした。
おわりに
CSM研修を受ける前は、CSMを取れば一人前だと思っていました。A-CSM研修を受ける前は、A-CSMを取ればさすがに一人前になるだろうと思っていました。 しかしながら実際は、知れば知るほど長い道のりであることがわかり、まだまだ歩み始めたばかりであることを痛感するばかりです。。学びは続いていきます。
オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな・・・このはてしなく遠いスクラムマスター坂をよ・・・
(次回作にご期待ください)