KPTで未来のことをふりかえり?
はじめに
こんにちは、kuroです。 今回もふりかえり弟子活1on1の内容を書きたいと思います。
前回のアクション
コミュニティ活動のふりかえり
前回は色々なコミュニティに広く手を出しすぎて中途半端になってしまっているという話をしていました。 そこで、そもそもコミュニティ活動で何をしたかったんだっけ?ということをふりかえる機会を作り、時間の使い方を見直してみることにしました。 改めて整理すると、私が参加している理由は概ね以下といったところ。
- コミュニティ活動を通して自分がその時間を楽しむこと
- 広く知見を得ること、人との繋がりを得ること
- 誰かのために貢献すること
あれもこれも全部をやっている時間はないので、直近ではXP祭り2020のスタッフとして祭りを盛り上げることと自らも参加者として楽しむことに集中しました。 当日は、1トラックのオーナーと、ビブリオバトルへの参加、オフィスに集まった一同で打ち上げ等、XP祭りを堪能することが出来て、とても楽しい時間を過ごしました。来年も是非スタッフとして協力したいですし、また今度は参加者側としてももっと出てみたいという気持ちが生まれました。 ちなみにビブリオバトルで紹介した書籍はこちらです。気になった方は是非読んでみてください。
また、XP祭りのスタッフの方とエクストリームプログラミング読書会を実施することになりました! 既に第一回の参加者枠はほぼ埋まっていますが、参加されたい方は是非お願いしますー。
頑張らないを頑張る
コミュニティ活動だけでなく社内の活動も色々手をつけすぎていて、たまには頑張らないことを頑張るのもいいんじゃないか、というお話をしていました。 そういう時間を意識的に作って立ち止まり、考えることも大事だなと思います。
とはいえ、仕事は中々自分だけではコントロールが難しいもの。プロジェクトのキーマンが諸事情で休暇が続いたこともあって、今年度の中ではかなり忙しい時期となりました。
Slack Dayに取り組んだ
忙しい中ではありますが、Slack Dayという取り組みを始めてみました。Slack Dayはyamanecoさんで実施されている丸ごと1日自分たちのために自分たちがしたいことを実施する日です。実施するテーマとスケジュールはOST形式でチーム自身が決めます。Slack Dayを知ったのはDevLoveのEmiさんの発表です。
Management3.0カンファレンスでもyamanecoさんの方が発表されていたよう。とても参考になります。
Slack Dayはチームの息抜きになるし、メンバーも好きなことが出来てそれが学びになりモチベーションアップにつながります。 一人ではなくチームで時間を共にするため、価値観の共有などチームビルディングにも最適だと実施してみて感じました。 しかもそこで得た知識や実験の結果が開発にも活かせることが多いので、2週間に1日もとって無駄じゃないか?と思われるかもしれませんが、十分な成果が出ていると確信しています。ついこの間はVScode live shareをみんなで試すということをしてみました。他のメンバーの提案に乗って、普段あまりしないことにもチャレンジすることで、エンジニアとしての幅が広がるように思えました。
大事な人が抜けるときにどうするか
プロジェクトに人の出入りは仕方がないですが、大事な人が抜けるときはやっぱり大変です。 私は自分が代わりに頑張らないといけないって考えてしまうタイプですが、1on1ではそういったときにどういう考え方が出来るかについて話をしました。
居なくなったら居なくってもそれはそれで良い機会。 頑張っていた人がいたことで出来ていたものが見えてくる。 定型的ではないタスクとしてその人が当たり前にこなしていたものに気づけるチャンス。
びばさんからのアドバイスです。 自分が頑張りすぎてしまって、他のメンバーの成長の機会を奪ってしまっているのかもしれない。 他のメンバーともっと相談して、キーマンがいないときにどうする?という話をしても良かったかもしれない。 自分が全部巻き取ってしまった背景には、他のメンバーじゃできない仕事だと思い込んでいたんじゃないか。 そもそも他のメンバーも自分が知らないだけで何かを巻き取ってくれていたのかもしれないけど、それすらお互いに共有出来ていない。 まだまだコミュニケーションが足らないところがあるなーと省みました。今度早速聞いてみよう。
一人が巻き取るのではなくチームで支える文化にしていく。 チームの中で問題を開示し合える関係性を作っていく。 文化を変えるにはボトムアップだけでなくトップを落とす。
こちらもびばさんからのアドバイスです。 スクラムマスターはチームを超えて組織を変えていくミッションがありますので、偉大なスクラムマスターとなるべく今後も精進したいと思います。
年初に立てたゴールの状況
RSGT2021に参加して何かワークショップをしたい。
中々無謀なゴールを立てたもんだと9ヶ月経って思いました。昔の自分すごいな。 RSGTにかける皆さんの想いもよくわかるようになって、自分もステップアップしていきながらじっくり練った内容でプロポーザルを出したいなと意識が変わり、2022に向けてまた頑張りたい心持ちでいっぱいです。
1年後に圧倒的成長をしてこの場で発表しないといけない。発表を強いられている。と考えてみる。 そう考えながらエクストリームなことにチャレンジしていく。
危機感が足らないのかもしれない。。。 イベントが終わった後は、あー終わった終わったではなく、また1年後にどうなっていたいかを考える絶好の機会。 是非自分のチームで一緒にやってきたことを発表したいと思います。まずはプロポーザルを書いて出すことからですが!
- びばさんに社内で講演してもらう機会を作りたい。 (社外の影響力のある方の力を借りたい)
社内講演の壁は予想外に高かった… こちらも今年は難しく、来年に向けて種まきをしていく所存です。
ふりかえりの話
今回の1on1ではふりかえりの話をしました。ふりかえり弟子活なので当たり前といえば当たり前ですがw 以降は1on1の内容そのままで対話形式で記載します。
ふりかえりをもっと深く学ぶには?
- ■ふりかえりのこともそれなりに詳しくなった。今の状態にはそれなりに満足はしているが、もっと深めていく、のめり込んでいくために次はどういうアプローチをしていけばいいか?もっとしたいな、という気持ちがあって、どうしていけばいいのかが明確になっていない
- □それはなぜ?
- ■そもそもふりかえり弟子活だから深めていきたいという話もあるが、やっぱり好きだから。ふりかえりが好きなものだからもっと知りたいということだと思う。もっとこれを好きになるためにはどうすればいいでしょう?
- □どうやって深めていくアプローチをしていこうと思っている?
- ■ふりかえりの目的とか効果はある程度学んできたけど、それ以外にも「こういうこともふりかえりでできるね」みたいな新しい気付きがあるはず。そういうのにもっと気づくためにはどうやったらできるか。メンバーに任せているときに「そういうことも気づけるのね」「そういうのも学べるのね」みたいな現場の中で気づける・学べることがあると思う。あとエクストリームな人たちがやっているふりかえりで「そういう観点もあるんだ」というのを勉強していくイメージ。
ふりかえりの学びの段階
びばさんの例になりますが、ふりかえりの学びにも段階があることを教えていただきました。
第一段階
- ふりかえりの手法をとにかくいっぱいやってみる。またそれ自体をふりかえる。構成とか問いかけとかフィードバックとか。繰り返し繰り返し。それぞれの手法の形は違うけれど似ている部分が見えてくる。どのふりかえり手法も狙いを持っているのは同じ。そうすると新しい手法でも狙いが想像できるようになってくる。自分の狙いに合わせてカスタマイズできるようになる。
第二段階
- 1パターンのふりかえりの組み合わせだけでなく、事前に複数のパターンを考えておけるようになる。また狙いを理解しているから状況に応じてパターンを変えられる。更にいくと、当日の現場の状態に応じて、ふりかえりの組み立てが出来るようになる。
第三段階
- 手法にこだわる必要がなくなる。手法の形をなしていないけど狙いを実現する問いとかエッセンスが混ぜ込まれている状態。守破離の破。だけど他人が真似をすることは難しいので、メンバーの育成には向かない。単なる雑談でもふりかえりができる。
第四段階
- どんな目的だろうが手法にこじつけることができる。例えばKPTで未来のことをふりかえりもできる。守破離の離。型を作り出した結果、また元の型に戻ってくる。狙いによって同じ型でも自由に使いこなすことが出来るようになる。
ふりかえりを深く学ぶためにはふりかえりのふりかえりが効果的
- □人によって違うけど実践しないと見えてこない。ふりかえりの数をこなす。自分でワークするだけでなく、発表してフィードバックしてまた実験しての繰り返し。なにができそう?
- ■試すネタは色々ありそう。最近は数もこなしていたのでそこそこ自信があったがまだまだだなと感じた。
- □数よりも1回1回のふりかえりの内容をふりかえることが大事。
- ■ふりかえりのふりかえりはいつやるべき?
- □ベストは2回。詳細を覚えているうちに1回。翌日の記憶が定着して詳細が薄れた後にもう1回。1回目は具体的な内容が、2回目は抽象的な内容をふりかえることが出来る。フラクタルに1ヶ月、半年、1年の周期でまたふりかえると違った視座でふりかえることが出来る。 また言語化すると後で引き出しやすくなる。
上記の会話の中で、びばさんご自身の過去のふりかえり記事も一緒に読み返しながら、ふりかえりのふりかえりについて探求することができ、充実した時間となりました。
次のアクション
今回の1on1を踏まえて、次のアクションは以下としました。
- ふりかえりのふりかえりの質を高める。抽象化するための記憶が定着してから実施するもう1段階深いふりかえりを意識的にやってみる。
- 抽象化と言語化。加えて、可能であれば学んだことについて伝える+フィードバックを貰う。
2020年も残すところあと3ヶ月。3ヶ月間みっちり深めていきたいと思います。
皆さんも、良いふりかえりライフを!