2020年4月頃のふりかえり
はじめに
こんにちは、kuroです。 なんかふりかえりのことばかり書いているなーと思いましたが、Diaryってそもそもふりかえりですよね。 過去あった出来事を記録してそのときの感情を思い起こしてみるとか、明日何やろうかなーと考えてみたりとか。 KPTとか手法を使わないとふりかえりじゃないという誤解もあるかもしれませんが、実は普段から自然とふりかえりってしてます。 そこに経験学習サイクルが良い感じに回るよう少しだけ意識付けするだけで質の良い内省ができ成長が加速していくんだろうなーと思います。
2020年4月頃のふりかえり
前回のアクション
前回の1on1で次のアクションとして以下を決めていました。
- リモートふりかえりを次回のスプリントレトロスペクティブで実施する。対面とのギャップを分析して、ブログにアウトプットする。
- スクラムチームがどうしてふりかえりフレームワークを開発するに至ったのか深掘りして、ブログにアウトプットする。
まずはこちらの結果から。
リモートふりかえりをやってみた
愚直にやってみました。 初回は"チャットOnlyの場合"に記載のとおり。チャットツール上でKPTをスレッド毎に出してやってみました。 特に気をつけたのはあらかじめメンバー間の期待値を揃えておくことです。上手くいかなくても大丈夫だよ、ということを最初に強調しました。 KPTの後でプラス/デルタでふりかえりのふりかえりも実施。
プラス
- 思っていたよりも意外とふりかえりできる。
- 書き出したコメントにアイコンで反応付けられるの楽しい。
- 会話した内容がテキストデータとしてそのまま残るので読み返すことができる。
デルタ
- 全体を俯瞰して見るのが難しい。
- 時間はやっぱりかかる。
- コメントに対するレスポンスを待つ時間にやきもき 。
どちらかというとポジティブな反応だったので試してみて正解でした。 デルタで出てきた課題は、カンバンボード(Gitlabのissueボード)も活用して俯瞰できるようにする、音声(Skype)も活用する、等のカイゼンを実施して更に成長中です!
ググってみるとリモートふりかえりの実践記事や勉強会が増えてきてますね。
この状況下でも工夫しながら何とかやっていこうととする姿勢は素晴らしいですね。 自分のチームももっと精進せねば!
ふりかえり手法(Fun Journey)の開発について深掘り
自分のチームではKPTやYWTやFun/Done/Learnやタイムラインや熱気球等々、様々なふりかえり手法を試していますが 世の中に存在するふりかえり手法では飽き足らず、自らふりかえり手法を開発するまでに至っています。純粋にスゴイ。 前回の1on1では、"どうして開発することが出来たのか?その理由を深掘りすると更にチームを成長させるきっかけが得られるかもしれない。" と助言をいただき、チームのみんなで考えてみたところ、概ね以下のような要因と分析できました。
- タイムラインを通して、感情の変化と生産性の関連性に気づく。
- Fun/Done/Learnを通して、開発にはFunがあっていいんだ、むしろFunがモチベーションの源泉なんだ、人それぞれFunのポイントが違うんだ、という理解が進む。
- 色々なふりかえり手法を通して、ふりかえりって目的に応じてやり方を変えることで効果が全然変わってくるんだ、という知識を得る。
- 隣のスクラムチームから、これまた自作の"タイムライン+YWMT(YWTにM:もやっとしたことを追加)"という手法を紹介してもらい、自作もありなんだと気づく。
- 久々にFun/Done/Learnをやってみて、Funに付箋紙が全然貼られていない。。今チームにはFunが欠乏しているとの危機感。どうやったらFunが増えるだろうか?
- どうやったらFunが増えるのか分析するためのふりかえりをすればいいんじゃない?世の中には見当たらない。。じゃあ自作しよう!
例えばチームファシリテーターである自分が、何か良いふりかえり手法を開発してよと依頼しても出てこなかったろうなーと思います。 経験による学びと内発的動機付けによって、ふりかえり手法(Fun Journey)が生まれたんだなあと理解することができました。 こうして考えると、スクラムチームをもう一段成長させるには?の答えは割とシンプルで、学びの機会を増やすこと、内発的動機付けを促すような気づきを普段のふりかえりで得る、というところかなーと。つまり勝手に悩んでいましたが、今までどおりやればまだまだ成長していけるということですね。
小まとめ
いずれのアクションにもふりかえり弟子活で学んだことを活かすことができました! 自分もチームもまた少し成長できたように思います。 あと、良いか悪いか議論の余地はありますが、ふりかえり弟子活の内容自体もチームに共有していますので、 試しにやってみようと言う時も、単に思いつきではなく弟子活で勉強してきたと言うと説得力が増すところが助かっていますw
最近やったことなど
続いて、最近やったことをFun/Done/Learn*1でふりかえります。
ストレングス・ファインダーをやってみた (FunかつDoneかつLearn)
やりたいなーと思っていたストレングス・ファインダー*2をGW中に実施。
I took the CliftonStrengths assessment – my Top 5 are 学習欲, 収集心, 達成欲, 自己確信, 内省 https://t.co/U3aVNLTg00
— kuro (@kurogi_s) 2020年5月4日
Top5は以下のとおり。
- 学習欲
- 収集心
- 達成欲
- 自己確信
- 内省
あまり意外さはなく、自覚ありという結果でした。 戦略的思考力に偏ってます。人間関係構築力から一つも上がってないのが何とも。。。 Top5以外も確認したいところですが、課金を躊躇い中。お財布と相談。 強みだけでなく、弱みの特性も知っておくことで、自分の思考の傾向を理解できあえて違う角度からふりかえりをすることで普段気づけないことにも気づくことも出来ます。
自分の強みを理解出来てる感じだなーと思いつつ、強みではない関係性の分野についてチームビルディングやファシリテーションスキルを学びたい欲求が出て来てるのは弱みを補いたいためか、強みである収集心からスキルの収集に興味があるのか、達成欲のために必要だから学んでいるのか、内省が捗る。
— kuro (@kurogi_s) 2020年5月4日
チームファシリテーターに必要な特性ってどれになるんだろうなーと思いを巡らせる一方で、例え必要な特性が弱みになっていたとしても、強みを生かした道を探るのが面白いよなーと内省しています。
ふりかえりカードの体験会に参加してみた (FunかつLearn)
今日はこちらの体験会に参加!
— kuro (@kurogi_s) 2020年4月28日
ふりかえりカード面白い。。こういうの欲しかったと普段ファシリテーションしてる身としては特に思えました。個人でもチームでも使えそう。また次回もある模様?
ふりかえりを拡張する「ふりかえりカード」オンライン体験会 https://t.co/FEM4q8I67L #ふりかえりBoost
viva師匠とAkiさんが開発中の"ふりかえりカード"の体験会に参加しました。 Google Jamboardの存在もこの体験会で初めて知りました。便利。
カードの詳細は発売されるまで多くを語ることができませんが、ふりかえりをより楽しくまた自身で追求できるように後押しするためのツールとなること間違いないです!
「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」発刊イベントに参加してみた (FunかつLearn)
「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」発刊イベントに申し込みました! https://t.co/4HYJyZo578 #devlove #アジャイルのやさしい本 @devcchiより
— kuro (@kurogi_s) 2020年5月4日
「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」が発売されて、直ぐに読みこの本なら偉い方々にもアジャイルを浸透させることができるかもと思い立ち、早速マネージャーに貸し出ししています。今更アジャイルの入門書?とも少し疑問に思っていましたが、ビジネス的な背景や必要性がわかりやすくまとめてあり、本書の売り文句どおり、非エンジニアにもわかるように構成されていることが素晴らしかったです。なにぶんレイトマジョリティなので、、大助かりです。
発刊イベントでは著者3名からこの本に込めた熱い思いをそれぞれ語っていましたが、特に市谷さんのインセプションデッキを用いた説明が印象的でした。エレベーターピッチとやらないことリストの重要性が改めて感じました。
早速ふりかえりamとコラボするようで!今から楽しみです!
リモート飲み会やってみた (Fun)
チームのメンバーとZoomでリモート飲み会を実施! バーチャル背景とか定番ネタで盛り上がりました。 新しいもの好きが多いので、こういうい息抜きがあると良いですね。 飲み会のためだけにZoomにドル払いで課金しましたw
ZoomのProプラン。日本円だと2000円だけどドルで払えば$14.99なのでドル払いの方がちょっとお得。今の為替だと1700円くらいだったー。
— kuro (@kurogi_s) 2020年4月17日
社内のアジャイル開発検討WGメンバーに推薦された (Done)
何だかんだで1年間活動と交流を増やした結果、社内のアジャイル検討WGメンバーに推薦されたー😃
— kuro (@kurogi_s) 2020年4月24日
非公式に色々やっていたけど、これでもっと公式な活動を増やしていけそう。
まだまだ1年ちょっとの駆け出しですが、社内外の活動が認知されてアジャイル開発の検討WGメンバーに推薦されました。感謝感謝。 これでかなり動きやすくなりそうな予感。自社は本当にアジャイル開発これからという会社なので、どんどん引っ張っていきたいなと思います。
火種を起こす
— kuro (@kurogi_s) 2020年5月12日
火種が消えないように空気を送る
薪を焚べる
燃え広がりすぎないように見守る
焚き火ではなくて、社内でアジャイル開発をどう広めようとかなという話。
悩み事など
1on1に向けて相談事などを整理中。
- ファシリテーターに必要な特性って何だろう?
- ふりかえり弟子活にもFunを増やしていくにはどうしたらいいでしょう?
- オンラインイベントの主催ってどんな感じですか?
1on1のまとめ
(5/24追記)
上記のふりかえり内容を踏まえた弟子活1on1の内容を備忘録的にあるいは内省としてまとめます。 大事なところを抜粋して良い感じにまとめようとしましたが、どれも大事だったので結局全部書いてしまいました。 (追記)は1on1の後に考えたことなど。
- リモートふりかえりで何か上手くいかなかったことはあった?
- 実はリモートふりかえりで慣れ親しんだKPTの次に少し手の込んだふりかえり手法(4Ls)を試したところやり辛いなと感じた。
- 唯一の失敗談なので何か心残りがあるのかも。
- (追記)指摘されてハッとしました。どうして気になっているんだろう。なぜ最初にブログに書かなかったんだろう。虚栄心?良いところだけよく覚えているというポジティブ思考?考えてみましたが答えはすんなり出せず様子見。
- 唯一の失敗談なので何か心残りがあるのかも。
- 実はリモートふりかえりで慣れ親しんだKPTの次に少し手の込んだふりかえり手法(4Ls)を試したところやり辛いなと感じた。
- 今のままでいいという分析は大事。
- チームの理想の姿は何かある?
- スクラムチームを更に成長させていくためには??
- The Great ScrumMaster: #ScrumMasterWayという書籍がある。*3
- コンフォートゾーンを抜け出す必要がある。
- タックマンモデルをベースに。
- 統一期:自分たちこれでいいよねっていう思い込みが生まれる。
- 機能期:自己組織化できている状態。自分たちって本当にこれでいいんだっけ?と見つめ直す。機能期に到達できないと、自分たちで思っているパフォーマンスまでしか出せない。
- (追記)逆に考えれば自分たちが思っている以上にチームは成長できる!
- スクラムマスターは、組織そして社会を変えることができる。プロダクトは組織のため、組織は社会のためにある。即ち、プロダクトを良くする活動は組織を良くする活動につながり、組織を良くする活動は社会を良くする活動につながる。組織そして社会を良くする道を探すことがスクラムマスターの役割。 スクラムマスターは競合しない。 なぜなら共に社会を良くしていく仲間だから。
- チームのスクラムマスターから外に出てアジャイルコーチに転身するにはパラダイムシフトが必要。まずは社内コーチから。
- (追記)チーム→組織→社会の同心円をイメージ出来ました。チームの中にスクラムマスターが居る状態だとチームを客観視することが出来ないので、外側に越境していくんですね。コミュニティの繋がりというものも何となくわかってきた気がします。
- どうやったら機能期に到達できるか?
- ストレングス・ファインダーの"自己確信"は、他者に対して説明が不足しがちになるという傾向も持っている。
- メンバーや組織に対しては自分の考えをしっかり説明することを意識がけよう。
- 特性は変えるのではなく上手く付き合うのが肝要。むしろ自分の特性はメンバーと共有しちゃうのが良い。
- (追記)自己開示の手段の一つとしてもストレングス・ファインダーは使えますね。
次のアクション
(5/24追記)
1on1を踏まえて以下のアクションとしました。期限は1ヶ月くらい。
もっとファシリテーションの場数を踏みたいなーと思っていたことと、最近オンラインイベントにも興味が湧いてきたということで、ワークショップ的な何かのオンラインイベントの開催を画策することに。 ふりかえり関連の何かが出来ればと思っています。
おわりに
(5/24追記)
ふりかえり弟子活の1on1をDone!
— kuro (@kurogi_s) 2020年5月15日
無意識に言わないようにしているのかそれともあえてなのか自分でもわからないけれど、それでも言葉の節々から内面って漏れ出てんだなーと思い知る。視点とか問いかけ自体も学んでいこう。
話せば話すほど見透かされている心持ちになりました。。これが1on1か。 そうそう、そういう話がしたかったんだという方向へ問いによって導かれている感じです。 ファシリテーターあるいはスクラムマスターとして重要な視点だったり、その視点に対する問いかけ自体も、 今度は自分自身が1on1してあげるときのために学んでいきたいなーと思います。