ふりかえりの質、立ち戻る問い、相互作用、インプットとアウトプットの違い

はじめに

こんばんは、kuroです。 年末が近づいてきました。 12月はやはりアドベントカレンダー。 昨年までは投稿記事を楽しむ側でしたが、今年は2つのアドベントカレンダーに登録しました。 締め切り駆動ブログ!

adventar.org

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今回もびばさんとのふりかえり弟子活1on1の内容をがっつりそのまま赤裸々にまとめます。

前回決めたアクション

  • ふりかえりのふりかえりの質を高めていく
  • もう1段階深いふりかえりを意識的にやってみる
  • 抽象化・言語化(+伝える+フィードバック)

もっとふりかえりを良くしていくためには?ということで、ふりかえりのふりかえりに注目し、抽象化・言語化をすることにチャレンジしようというアクションでした。しかしこれが難しかった。チームのふりかえりに参加出来ないことが続いたため、毎日日報で実施している個人のふりかえりを対象にして挑戦してみました。

  • 部署で実施している日報用チャットのチャンネルにYWTを投稿(ふりかえり)
  • 通勤時間に少し考えを巡らせて、ふと思い付いたこと・気づいたことをTwitterにメモ(ふりかえりのふりかえり)

試行錯誤中のツイート…

1on1の会話や考えたこと

何となく1ヶ月考えながらやってみて思ったのは、個人のふりかえりってそんなにちゃんと出来ていなかったなということ。 出来ていない、やれていない、まだまだ、といったネガティブモードだったなと読み返して気づきました。どうした疲れている??

今はどんなふりかえり?

  • 今はどんなふりかえり?
    • 日報形式でYWT。就業終わりに書く習慣は出来ている。忙しいときはサボり気味。後で読み返したり。
  • ちゃんと出来ていないところとは?
    • W:わかったことに「学び」を書くがまだまだ浅いと感じている。 -「深い」学びとは?
    • 今は気づいたことをそのままメモしている。ただ感情にフックされたものを吐き出しているだけ。知識として知ったものをメモしているだけ。他にも転用できる学びにできないものか。他にも活かせるような学びの仕方が抽象化ではないか。
    • ふりかえりのふりかえりもまだまだ習慣化出来ていない。
      • ふりかえりの様子を観察すると何かわかるかも。

びばさんの例

  • 通勤時間中に次はあれしようかなとか、あのときこうだったなというふりかえり。最近はリモートなので通勤時間がない。。
  • 自分一人でふりかえりすることが最近は少ない。
  • チームのふりかえりでも質を深めることをそこまでしてはいない。
  • チームではフラクタルにしている。1時間スプリントだから毎日6回ふりかえりと、3時間がどうだったか、1日がどうだったか、1週間がどうだったとか。
  • ふりかえりの内容がどう活かされたか?を見ている。
  • 「問い」を変え、「手法」を変えて色々。
  • YWTだけだと切り口が固定化してしまうかも?別の手法もやってみる?ふりかえりカードを使えばタフクエスチョンもある。

そういえばなんでYWTばっかりやっていたんだろう?と言われて初めて気づきました。 チームのふりかえりでは色々な視点で考えられるように工夫しているのに。 定点観測という意味では1つの手法にこだわってもアリかなと思いますが、ちょっと他の手法も取り入れてみよう。

ふりかえりカードはこちら。

booth.pm

立ち戻る問い

  • 立ち戻る問いが大事。なんでYWTやっているんだっけ?を考える。これが抽象化。こういう話は中々一人では出てこない。相互作用 。
    • 他のメンバーから特になんで〜?という疑問は出たことがない。そういえばYWTと言いながらみんな自由にやっている。必ずしもWじゃないことも書いている。
    • 以前はKPTだったので、問題よりも学びを重視したいから「YWT」に自分がした。
    • そういう意味では成功している。日々学んだことを書いてくれてるし、書いている。
  • 現状に問題があるわけではなくて、次のフェーズに来たのだと思う。
    • 日報をもっと効果的に行いたい。
      • 例えば日報を書くタイミングを揃える。共同編集可能なところに。全員でお互いにコメントを書く。学びの深め合い。お互いの仕事に関心が持てるように。

ふりかえりの相互作用

  • 相互作用という点ではまだまだ。まったくお互いの仕事を知らなかった前よりは良くなっている。
    • 次のステージとしてはどういう姿を目指したいか?
      • 特定のメンバーだけが特定のことに反応する、のではなく、全員が全員に興味を持てるような。きっかけとしての日報。
      • 誰か困ってたらそれを助けるような。チームワークが良くなるような。
      • 一人ひとりが悩んでいる・困っている状態のときに、誰に相談していいのか、そもそも相談していいのかという部分に壁があるのではないか。
      • 日報のタイミングで悩みを発信したら、返してくれる、困っていることに答えてくれる、関心を持ってくれているということに気づけるきっかけになる。
      • 悩みを書いてくれている人はいるが、書かない人もいる。理由を聞けてはいない。怖くて…。書かないことを責めるようになるのではないかと。
      • でも聞くと出てくる。
        • 自己開示が苦手?こちらが尋ねまくると向こうから言ってくるようになることもある。しつこいくらいに聞く。中心的な動きをしている人の行動は他の人にも感染る。

うっすら気づいていながらも放置していた相互作用の課題について考えるきっかけとなりました。 自分が社内で始めた日報チャンネルという活動は、自分が関わっていないチームでも数がわからないくらい増えているのですが、それらのチャンネルでも同じような相互作用がまだまだというケースもあるんじゃないだろうか。理想の姿について、自分のチャンネル内だけではなく、全体に投げかけてみると良いのかな?と思いました。社内の勉強会で発表してみるか?とにかく出来ることは自分の行動を変えてみることです。

ふりかえりをどうやって自己の成長に繋げるか

  • 話をしていてどう活かされたか?のアクションフォローアップが出来ていないなーと気づいた。
    • 期間の変化をしっかり追う。定量的なメトリクスはふりかえりではあまり求めない。定性的。
    • 自分の変化は自分自身ではなかなか追えていない。1〜3ヶ月では比較が難しい。他の人からの目線で気づくことがある。
    • もしくはアウトプット。定期的に発表している。その内容の変化で気づく。
      • 確かに、内面の変化はわかりにくいが、アウトプットの変化は自分でもわかりやすい。後で確認できる。
    • 細かく知りたい、加速したいのであれば、小さくアウトプットしていく。大多数の人に見せてフィードバックをもらう。
      • どうしてもインプットに偏ってしまう。
  • インプットした内容は使えている?
    • すぐ使う必要があるとは考えていない。ずっと前にインプットしたものがふとしたときに活用出来たことはある。
  • アウトプットとインプット、どちらの効果が高い?

アウトプットは単にインプットするよりもむしろインプット出来る。

  • アウトプットするためにインプットする。できる。アウトプットしたものはすぐに活用できる。
  • インプットを一回やめて、アウトプットを経験してみる。
  • インプットとアウトプットのどちらの学びが大きいかを比較するためにアウトプットしてみる。
    • チームへのアウトプットと外へのアウトプットは違いがある?
      • 不特定多数の方がいい。同じコンテキストだと抽象化されない。色々なコンテキストを持っているコミュニティの方がフィードバックが多い。それをチームに持ち帰る。
      • アウトプットして繋がった人から得た情報に価値がある。
      • インプットするのは自分に近しいコンテキストから取りに行く、発想の飛躍が生まれにくい。
      • アウトプットを元にしたインプットは、自分のコンテキストに近いけれど未知の情報が集まってくる。

この話をしていてイメージしたのは以下のような図。 圧倒的にアウトプットの方がインプットの矢印が多い!

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インプットとアウトプットの違い

最近開催しているオンライン読書会の場でも、確かに自分が関心のある書籍を中心として集まったメンバーなのでコンテキストは近いんだと思いますが、「私はこう思う」という視点が様々で面白いし、勉強になっているところがあります。まさにそれだなーと思いました。自分が場を作って得られるものは大きい。

次のアクション

1on1を受けて、次回までのアクションは以下に決めました。 今年始めた弟子活も次回で年内最後の1on1です!

  • インプットの時間をアウトプットに使ってアウトプットする。
  • 日報の相互作用に向けた次のステップにチャレンジ。そのために自分の行動を変える。
    • YWT以外もやってみる。
    • メンバーに声かけをする。
    • 日報、チームの相互作用の理想の姿について、チームでふりかえりを実施する。

おわりに

個人のふりかえりの質の話から、立ち戻る問い、相互作用、インプットとアウトプットの学びの違いなど、幅広く話が広がりました。 このまとめ記事自体もアウトプットですし、ふりかえりになっていると思います。

それではまた。みなさんも、良いふりかえりライフを。